9月27日、大阪高裁は朝鮮学校の無償化を認めないとする判決を下した。
この裁判の論点は3つ。
①朝鮮学校は総聯から不当な支配を受けているか(総聯との関係)
②資金が適正に使われるか(規程13条に適合するか)
③朝鮮学校を外した文科大臣の判断は大臣の裁量を超えているか(規定ハ削除の違法性)
結果はこうだ。
①朝鮮学校は総聯から不当な支配を受けている
②そのため資金が不正に使われる恐れがある
③そのためそもそも規程13条に適合しないから文科大臣の判断が裁量を超えているかどうかは別問題
ツッコミどころは多々あるが何よりも①の判断が問題であろう。
理由は、学校の職員が総聯の職員を任されたりしていること、総聯の傘下団体が作る教科書を使用していること等々らしい。
これが「不当な支配」なのだと。
60年近く学校を守るために支援してきた団体が何故「不当な支配」になるのだろう。
教科書は、日本の教科書を使えということか?
それで、どうやって民族の文化と歴史を習えと?
それができないから頑張って自分たちで教科書を作ったんじゃないのか?
今回の裁判は、朝鮮学校の歴史を知らないと判断できないはず。
判決後の集会である同胞は、「不当な支配」などありえない、これは
「愛の支配」だと語ったという。
朝鮮学校で育った私も同感だ。
裁判長は、朝鮮学校をどれほど知っているのだろう。
いや、そもそものそもそもで朝鮮学校生徒達の人権が侵害されているというまぎれもない事実を「不当な支配」があるからといって放っておくという。
こんな事許されるわけがない。
明日、10月30日は東京の控訴審判決。
当たり前の権利を守るため、朝青が立ちあげらねば。
(2018.10.29 玉)
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